インクは今の気候ですとちょっと固めなので銅板をパネルヒーターの上で暖めなから、
腐食した凹版の中に押し込む感覚で塗布します。
今回は黒い銅版画用油性インクを使用しましたがその中でもいろいろ種類があり用途ごとに使い分けてます。
真っ黒は深みがあり、青系の黒(青口)は機械などの静物に、 赤系の黒(赤口)は動物、
生き物など暖かみのある物に適していると思います。
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ゴムローラーで凹部に詰め込んだら余分なインクを寒冷紗(荒い繊維の生地)で拭きます。
この時もヒーターで暖めると楽に行えます。
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ざっと拭き取ったら今度は人絹などの細かい繊維の布で残りを拭き取ります。
完全に拭き取るのではなく腐食されていない部分にも僅かにインクが残る様にします。
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さあ、拭き取りが終わったら印刷です。
拭き取った銅版を鉄板のベットの上にのせ、水で湿らせた版画紙を被せその上にフェルトを数枚被せます。
銅板の厚さによってプレス機のローラー圧を微調整します。
(SS)
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