配管・デフ

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 デフ・配管16【デフ2】 2012年9月16日


 前回の画像が見づらいのですが、前側のステーがエプロンに届きませんでした。 デフとステーは一体のエッチング抜きです。 3ケ所中、2ケ所でしか支えていない状態ということもあるでしょうが、どうも弱々しくてグラグラします。 エプロンとの隙間を何かで繋いだとしても、しっかり固定できる自信がなく、強度に不安が残ります。





 前側のステーを0.5mmの真鍮線で作り直すことにします。 エプロンには0.5mmの穴を開けて差し込むようにしました。 イモづけよりも強度が確保出来るだろうという目論みです。
 実物のステーはアングル材なので、真鍮線はヤスリでなめて表面だけ平らにしておきます。 そのうえで、取付に手こずらぬよう、事前にハンダメッキしておきます。



 目論み通り、ガッチリつきました。 軽く湾曲したステーも表現出来たかと思います。 なお、ボイラー側のステーですが、ボイラーの穴が少し前に寄っているようで、 そのままでは突っ張ってうまくいきません。 ステーの後ろ側をヤスリで細くしてあります。



 余分な部分を切り落とし、仕上げてあります。



 左側も同様に加工しましたが、二度目は考える時間がないだけ早いですね。 いよいよ「完成」の二文字が近づいてきました。次は何を仕上げましょうか。(H・T)





 デフ・配管15【デフ1】 2012年9月9日


 次はデフに進みます。が、C55 34の門デフは特別な形をしており、キットのパーツがそのままでは使えません。 門デフと言えば、鉄道ファン105号から108号に連載された関 崇博さんの「”門鉄デフ”調査レポート」ですね。 C55 34のデフは、ここではK-3’タイプに分類されています。 Nゲージのパーツを探してみたのですが、ズバリそのものはありませんでした。 なかでも一番形態の近いC57 65用を買ってみました。 しかし、各社のパーツは関さんが名付けた分類名で売られています。 個人の研究の成果がこれほどまでに普及するのはすごいことです。



 キットのデフとC57 65のデフを見比べて検討しましたが、 C57 65のデフは後方ですぼまっておらず、やはり印象が異なります。 キットのデフを改造して使うことにします。



 代表的な門デフであるK7タイプに比べてK-3’タイプはデフの位置が低く、ステーの形態に差があります。 キットのステーを切り離し、高さを下げることにします。



 切り離したステーをハンダづけしました。 2mm弱下げることになり、ボイラーと結ぶステーは曲らずに一直線になります。



 慎重に位置を合わせます。とりあえず仮留めです。(H・T)





 デフ・配管14【逆止弁】 2012年8月12日




 さて、次は逆止弁に進みます。 この逆止弁はパーツが欠品していたので、ソフトメタルのパーツを買ってきました。 たぶん、こちらのほうが出来がいいでしょう。
 逆止弁だけなら、すぐに取付完成!と思っていたのですが、どっこい手こずりました。



 このC5534の逆止弁はボイラー右側面にありますので、デフ・配管7でボイラー頂部の穴を埋めました。 右側面に真鍮線をハンダづけします。



 買ってきた逆止弁はボイラー上のタイプでしたので、足を切り取り、裏に穴を開けました。 ボイラーに留めた真鍮線に逆止弁を差し込み、ランボード下に延びる真鍮線を組合せますが、 なかなかうまくゆかず、時間をとられてしまいました。





 逆止弁の上にはコックがあり、挽き物パーツを差し込むようになっています。 が、ピンセットで掴んでいたら「ピンッ!」と飛ばしてしまいました。 あまりに小さな部品なので完全に行方不明、こんな時は焦らず作業終了とします。
 このコックは挽き物ですから丸ハンドルをなのですが、 配管・デフ11に掲載した依頼主の写真を拡大するとT型ハンドルのようです。 真鍮線でT型ハンドルを作ることも考えたのですが、後日工作台に座ると「あれ!?」、 手元にハンドルが落ちていました。



 これで右側面はデフだけとなりました。



 勢いづいたので、左側のコンプレッサーを接着します。 給水ポンプと同様に位置決めのとっかかりがありません、 エポキシ接着剤が硬化するまでテープでがんじがらめにしました。



 左側面もデフを残すだけとなりました。(2012年8月 H・T)





 配管・デフ13【給水ポンプ2】 2012年8月5日




 給水ポンプの左側ですが、給水管の他に目立つ管があります。 二子三方コック廻りも目立つのですが、ここでは暖房管と思われるパイプを表現することにします。 写真を見ながら現物合わせで真鍮線を曲げていきます。



 暖房管は二子三方コックよりも奥側なのですが、Nゲージの場合は寸法的に余裕がないことと、 ハンダ鏝が入らないことも考慮し、二子三方コックのステーとキャブの床板で留めました。





 給水管の途中にはチリコシが付くのですが、これがなかなか目立ちます。 キットのパーツにはありませんので、これまた調達してきました。
 給水管ですが、キャブの下で支えられているようなのですが、 左半分は奥に入り込んでいて、このあたりの具合がよくわかりません。 キャブ下にステーを出すのはスペース的に難しいので、 後側はキャブのドア部分の床の角で留めることにします。



 チリコシは真鍮線で串刺し出来るよう0.5mmのドリルで左右から掘り進んで貫通させておきます。 真鍮線はチリコシを通す前にハンダメッキしておくと簡単に留まります。
 二本のパイプがいい感じになりました。



 真下からの位置関係はこんな様子です。給水管のテンダー寄りは奥に曲げてあります。



 右側で残るは逆止弁とデフになりました。完成に向けてスピードアップしていけるかな。(2012年8月 H・T)





 配管・デフ12【給水ポンプ1】 2012年7月29日




 次は予定通り給水ポンプに進むことにします。 キットの給水ポンプはソフトメタル製でパイプの一部が表現されています。 給水ポンプと給水温め器を結ぶパイプは真鍮線で作りますので、 ソフトメタルで表現された部分は削り落とすことにします。
 ポンプの左下側、水のINとOUTのパイプを差し込むよう0.5mmのドリルで穴を開けておきます。



 左側面と同様にランボード下に取り付けるパイプを曲げます。 ラジオペンチにくわえて曲げると、角の丸みが小さくなってしまいます。 写真を見ると、もう少しゆったりと曲っているのですが、同じように曲げるのも難しいものです。
 実物の雰囲気をどの程度再現できるか、また模型としての雰囲気にも影響ある部分なので、 研究が必要なところですね。 上手な人は、このあたりの感覚に優れているのだと思います。



 給水ポンプはエポキシ系接着剤でつけます。 しかし、エッチング抜き部品と異なり、取付にあたって位置決めのとっかかりが何もありません。 実物写真と見比べながら位置を確認します。
 前後左右の曲りに注意しながら、エポキシが硬化するまでセロテープで固定します。



 前回の実物画像には右側のランボード下には2本のパイプが見えます。 さすがにNゲージで2本のパイプを表現するのは辛いので、 給水ポンプの頭の裏から延びる細いほうのパイプは省略することにします。
 右側同様、割ピンを三カ所に使ってハンダづけしました。



 次回は給水ポンプの左側、テンダーから給水ポンプに延びるパイプを付けることにします。(2012年7月 H・T)





 配管・デフ11【発電機】 2012年7月15日


 仕事と家庭の両方でバタバタしたので間が空いてしまいましたが、次は発電機にしました。





 キットに入っている発電機ですが、メインの発電機が挽き物、ATS発電機がロストです。 取付のとっかかりのない挽き物に対して、火室頂部に四角い穴の組合せは泥溜めと一緒ですね。
 二つの発電機の雰囲気に差があるので、メインの発電機をロストパーツに交換しましょう。 Nゲージも今やこの手のパーツが簡単に入手できるのですね。



 ロストの発電機をハンダづけしました。 かつての高級品、カツミのシュパーブラインでも発電機は挽き物だったような。 時代は進みました。


吉松機関区 撮影:岩本秀治


日向沓掛駅 撮影:岩本秀治

 この模型の依頼人が撮影した画像をご覧ください。 発電機の排気管が目立ちますので、これを表現しようと思いますが、メインの発電機の排気管は微妙な方向を向いています。 色々な画像を見ましたが、日向沓掛駅のこの画像が一番でした。
 どうやらATS発電機の位置が違うようで、画像の通りの位置関係にはなりませんでしたが、 ここはやむをえないとことですね。



 排気管をハンダづけしました。 メインの発電機の排気管は割りピンを使って屋根の上で浮かせてあります。 実物の配管は、意外にアバウトで水平・垂直が揃っていなかったりします。 しかし、模型でこれを再現するのは難しいです。



 真上から見ると、こんな感じです。 発電機への給気管は省略しましたが、雰囲気は出たかなと自己満足・・・・
 次は給水ポンプ廻りに進みましょう。(H・T)





 配管・デフ10【煙突】 2012年6月24日


 前回は煙突をつけたので、これを仕上げることにします。 裾の丸みはハンダを盛って削り出します。 ハンダをボテボテに垂らしますが、注意していたにもかかわらず熱で煙突がポロッ。 やってしまいました。





 盛り上げたハンダは丸ヤスリと耐水ペーパーで仕上げます。 また、裾からはみ出したハンダはキサゲで落とします。





 裾の丸みは感覚で仕上げてしまいましたが、これぐらいで不自然ではないですよね。



 写真に撮るとヤスリのキズが目立ちますね。 肉眼では問題ないと判断したのですが、塗装の結果が気になります。 次は給水ポンプ?それとも発電機?どちらにしましょうか。(H・T)







 配管・デフ9【左側面4】 2012年6月18日


 エッチングのパーツも残りが少なくなってきました。 次は発電機と思ったのですが、加減弁を先にしました。



 キャブ妻板に穴が開いているのですが、穴が小さくて刺さりませんでした。 細くするついでにハンドレール同様に丸くヤスリをかけることにします。



 加減弁がつきましたので、左側面で残るのはデフだけになりました



 次は煙突にしました。前後左右から傾きを確認して仮留めします。 しかし、煙突の裾はボイラーにエッチングで表現、挽き物の煙突なので裾の丸みがありません。 ハンダを盛って整形するかな。



 煙突がついても、あまり印象が変わりませんね。やはりデフが重要ですね。(H・T)







 配管・デフ8【左側面3】 2012年6月10日




 次は発電機と思っていたのですが、予定は未定でしばしば変更されるデス。 キットには入っていませんが、ランボード下に沿っているパイプ(空気圧縮器の排気管?)が目立つので、 これをつけることにします。
 パイプの取付には割りピンが必要、16番で割りピンといえば甲丸線を曲げたパーツなのですが、 Nゲージの場合は左に載せましたがエッチング抜きなんですね。 このパーツ、けっこう繊細で16番にも利用価値がありそうです。






 左は割りピンを3つハンダづけした0.5mmの真鍮線です。 合わせてみると、エアータンクが外寄りについているのでランボードからはみ出してしまいますが、これはやむをえません。
 右は空気圧縮器に動力を供給する蒸気管です。 これはキットに入っているパーツで、ボイラーに割りピン用の穴も開いています。 ただ、キットの割りピンはごついのでボナファイデファクトリーのパーツを使うことにします。




 ますます感じが出てきました。キャブ下から空気圧縮器の手前まで走る3連のパイプがカワイイのですが、 前側がどこに繋がっているのか不明なこともあり、これは断念です。




 ちょっと写真の質が悪いですね。雰囲気だけでも感じていただければ。 で、次は何をつけましょうかね。(H・T)






 配管・デフ7【挽き物】 2012年6月3日




 ディテール工作も佳境に入ってきました。 パーツのうち、ソフトメタルの部品は接着剤を使うことになりますので、 出来るだけ後回しとし、ハンダづけを先行させることにします。
 と、いうことで、次は挽き物の泥溜とエアータンクです。 エアータンクは裏側が平らに削られており、ステーと面で接するので問題ないのですが、泥溜は丸いまま。 しかも火室には大きめの四角い穴が開いています。 穴の裏からハンダを流すと表まで流れてしまいそうで恐いので、位置決めの補助を兼ねて真鍮線に串刺しにしました。




 ボイラーのてっぺんには逆止弁用の穴が開いているのですが、34番の逆止弁は右側面にあります。 説明書には右側の場合は穴を埋めてくださいとあるのですが、穴の周囲にリベットが表現されているので難儀です。




 0.8mmの真鍮線を挿してハンダづけし、仕上げました。 この出来だったら合格点かな。なお、逆止弁はソフトメタルなので次回以降とします。




 泥溜とエアータンクがついた左側面です。ハンダを表に流さず泥溜をつけることができました。




 右側面はエアータンクだけなので、あまり代わり映えしませんね。 次はロストワックスの発電機にしましょうか。(H・T)






 配管・デフ6【器具箱】 2012年5月20日




 ランボード上の器具箱4個を仕上げることにします。エッチング抜きを折り曲げるようになっていますね。 四角に曲げて、角はハンダを流して仕上げることにします。
 立方体ですから6面あるのですが、パーツには4面しかなく、底と裏がありません。 ランボード上面にハンダづけすると、網目が埋まってしまいそうで恐いです。 しかも、ランボードには取付穴があります。底が抜けているのに、どうやって穴を使うのでしょう。





 折角、ランボードに穴があるので、取付に使うことにしましょう。 箱の内側に真鍮線をハンダづけして穴に挿すことにします。 穴が大きいので、手元にある真鍮線から太めのものを選びました。



 上面にハンダを見せずに取り付けることが出来ました。



 スーパーマクロモードを選択すると、照明がフラッシュからLEDに代わります。 ただ、画像の周辺はピンが甘くなりますね。このあたりはコンデジの限界でしょうか。(H・T)






 配管・デフ5【右側面2】 2012年5月6日


 GW前半はノーブルジョーカーの運転会だったので、依頼品の工作が滞ってしまいました。 さて、右側面を続けることにします。砂撒管の残り1本を仕上げ、ハンドレールを取り付けました。





 次は放熱管ですが、ランボードにはステー2本用の穴しかありません。 放熱管の後側が下に伸びているので、このままではつっかえてしまいます。 ランボードに0.5mmの穴を開けて放熱管を挿すことにします。



 放熱管の前側が突っ張っているようで、そのままでは後ろ下がりになってしまいます。 後ろ側のステーを浮かせ気味にしてハンダづけ。




 放熱管を取り付けたので、左右の進行具合が揃いました。(H・T)





 配管・デフ4【右側面1】 2012年4月22日


 左側面がいい調子になっていますが、 ボイラー内側からハンダづけするパーツを優先したほうがよさそうです。 それで右側の砂撒管から手をつけました。
 ニ度目はすんなりかと思いきや、やはり一番前の管が難物でした。 そして、どうしたことか真ん中の管にも手こずり、すっかり疲れてしまい、今日はここまで。




 パーツが付いてくると、力を入れて持てる部分が減り、 キサゲもやりづらくなってきました。 それも完成が近づいている証拠ではありますが。(H・T)







 配管・デフ3【左側面2】 2012年4月15日


 加工済みのハンドレールを取り付けることにします。 右側は砂撒き管をまだつけていないので、ハンドレールも左側だけです。 付けてみると、加工の効果が疑問になってきました。 ヤスリが足りない感じですが、これ以上は危険なのでこれで良しとしましょう。
 続いて放熱管と逆転棒です。左側面の放熱管は右側がコンプレッサーに繋がっているので、 パーツも右用と左用で異なっています。 コンプレッサーはソフトメタルなので、ハンダづけが一段落するまでおあずけにします。 右下は、そのまま伸びていますので、暫くは曲げてしまわぬよう注意しなくては。
 そして逆転器棒、これは問題なくハンダづけできました。




 煙突をまだ付けていないので、煙突より後ろだけで撮ってみます。 コンパクトデジカメは、被写界深度の点でフイルムカメラより有利なはずですが、 さすがにこの角度ではカバーしきれないようです。(H・T)







 配管・デフ2【左側面1】 2012年4月8日


 ちょっと手こずった砂撒き管の1本目でしたが、めげずに2本目と3本目をつけました。 学習効果があったのか、意外にもすんなり。 下回りと合わせ、管の先が動輪の間を目指していることを確認しています。
 キャブの前、ランボード上の箱もエッチング抜きで、折り曲げてハンダづけするようになっています。 突起を火室の穴に差し込むのですが、穴が大きめで前寄りなので見えてしまいました。 逆転器棒で隠れて目立たなくなるでしょうか。




 アップにすると、こんな感じです。だんだん雰囲気が出てきました。




 次はエッチング抜きのパーツです。 ハンドレールも加減弁も逆転器もみんなエッチング抜きです。16番とは違いますねぇ。




 エッチング抜きのハンドレールはいかがなものかと、上面だけでも丸くやすってみました。 細いパーツなだけに曲げてしまわないよう神経を使いましたが、 その効果があるのか、ないのか、色を塗らないとわからないですね。(H・T)







 配管・デフ1【ドーム】 2012年3月25日


 いよいよ上回りの工作に進むことにします。 まず最初はドームです。ドームは砂撒き管元栓まで一体のロストパーツが入っています。 前側にバリがありますので、これはヤスリで削り、ボイラーに密着するよう下側も仕上げておきます。




 砂撒き管元栓には0.3mmの穴を開け、0.25mmの砂撒き管を挿すよう指示があります。 0.3mmのドリルを折らぬよう注意して穴を6つ開けました。






 ロスト製ドームの足をボイラーに挿してハンダづけ。C55っぽく見えます。




 次は砂撒き管なのですが、これがなかなか手強い。 0.25mmの真鍮線は妙に弾力が強く、なかなか思うように曲ってくれません。 しかも元栓がかなり出っ張っているので、素直に立ち上げると手前から立ち過ぎてしまい、見た目がよろしくありません。  悪戦苦闘の末、なんとか1本目をハンダで固定することができました。 すっかり疲れてしまい、2本目以降は次回のお楽しみに回し、お手軽にドーム前のステップをハンダづけしました。 なかなかいい感じになってきましたので、この勢いで一気に!行けるかな??(H・T)









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