ワム90000(KATO) (1/80・16.5mm) トップページ   目次ページ




 平成25年(2013)のJAMのネコのブースで変わったモノを見つけました。 それは、ネコのオリジナル商品でKATOのワム90000用ドアなのです。 プレスのリブの無い平らなドアが2枚、アングルの補強が入ったワム21000用のドアが2枚の4枚セットでした。 ロストワックス製で2500円とちょっと高かったのですが、 ワム21000は魅力ですし、簡単に交換できるという売り文句にのせられて買ってしまいました。 すぐには着手しなかったのですが、KTMのワム90000が終盤に差し掛かった頃、 このタイミングを逃すと何時になるかわからないなと、一緒にKATOのワム90000も仕上げることにした次第です。


 KTMと異なり、KATOのワム90000には側ブレーキもブレーキシューもついています。 プラ製ゆえ側ブレーキは厚みがあって気に入らないのですが、早期完成を目指してここは目をつぶります。 同様に車体と一体成形の妻板の手すりもそのままとしました。 ただ、屋根だけはマスキングテープを使った継ぎ目の表現とスエード調スプレーによるキャンバス地の表現は揃えています。 お手軽加工ですが再塗装とインレタ貼りに時間がかかり(?)、 完成はKTMに遅れること5ヶ月、平成31年4月のことでした。


 ワム23000は昭和13年から29年にかけて15000両あまりが誕生した有蓋車です。 昭和29年からは2段リンクとしたワム90000が4000両ほど新製、 昭和34年からはワム23000を2段リンクに改造してワム90000に編入しています。 ワム23000は改造で形式消滅したと思っていたのですが、 極少数ながら未改造で〇ロ車となった車があったそうです。 なお、ドアにリブがないワム23000は、戦前製の初期の車に存在したそうです。

 で、大変なチョンボを犯してしまいました。 ワム123456という番号はKTMのワム90000に附番済みだったのです。 それをすっかり忘れて同じ番号としていました。 実物並みの2車現存をやらかしてしまった次第です。


 ワム21000は昭和4年、5年に1000両が新製されました。 その後、戦前の不況期はワ22000が新製されていましたが、 景気回復とともに改良形のワム23000が誕生しています。
 ワム21000とワム90000とでは妻板にある通風口の形が違うのですが、 目立たない場所でもありここには手をつけていません。 ワム90000の中に混ざると賑やかになるなと、一人でニヤニヤしています。
(2021年1月 H・T)




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