スロ60 2025 (1/80・16.5mm) トップページ   目次ページ




 スロ43形に続きスロ60形に手をつけました。 スロ60形は昭和25年に30両が誕生、 シートピッチの広いリクライニングシートを採用したので、 それまでの2等車との差が大きいことから、いわゆる特ロという区分を誕生させたのは有名な話ですね。 昭和32年から35年にかけて近代化改造をうけ、 照明が蛍光灯に、窓枠がアルミになりました。
 天賞堂からプラで製品化されましたので、 好みであるぶどう色2号にアルミ窓枠の近代化改造後の姿に仕上げることにしました。 時代設定は昭和32年から39年ということになります。



スロ60 1  昭和49年2月22日 高砂工場

 当初、1等車で計画されていたので冷房準備車で落成しましたが、 特別2等車として運用されることになり冷房搭載は見送られてしまいました。 近代化改造では屋根上の冷房機器用の蓋がなくなっています。 その後のロ車の冷房化では客車列車の減少から対象外とされ、 昭和42・43年にマニ36形・マニ37形に改造、 3両は廃車になり形式消滅しました。 廃車になったスロ60 1は高砂工場で保管されていたのですが、 残念なことに解体されてしまいました。



 近代化改造では縦樋が側面から妻板に移され、デッキドアが交換されています。 車体に一体モールドされている側面にある縦樋、デッキドア、等級表示灯は削り落とし、 特徴的なS字カーブした妻板の縦樋、等級表示灯には工房ひろの製品を使いました。



アルミの窓枠はスロ43形と同様の手法ですが、 天賞堂の場合はガンダムマーカーでは落ちず難儀したのですが、 クレオスのシンナーを使ったところ簡単に落とすことができました。 また、スロ43形では便所・洗面所の窓が奥まってしまったので、 ガラス面に中桟を貼る方法に変更しています。



 屋根の冷房用の蓋は削り落とし、ベンチレーターはKATO製に交換のうえ1個増設、 スエード調塗料と現在の標準仕様としました。 また、スロ60形に電気暖房装備車はありませんでしたが、 当鉄道の設定から電暖車としています。 これでスロ43形と組んで元気だった頃の優等列車が再現できるようになりました。
(2024年4月 H・T)





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