オユ10 2031 (1/80・16.5mm) トップページ   目次ページ




 TOMIXの非冷房のぶどう色2号のオユ10を買っていたのですが、 ぶどう色2号の色調が気に入らず整備が後回しになっていました。 プラの荷物車の増備が進み、そろそろ荷物列車の編成が組めそうなことから、 オユ10に手をつけることにしました。


 模型のアルバムに掲載したナハフ10 35では妻板と屋根の境目に手をかけたのですが、 このオユ10は荷物列車に組込む予定なので簡便に済ませました。 屋根を固定のうえ上面をマスキングしてぶどう色2号を塗装してあります。 屋根部材の端面の銀色が見えないだけでもずいぶん雰囲気がよくなると思います。

 10系など鋼板屋根の色は銀色ではなく灰色だったという声を多く聞きます。 国鉄の規定では銀色とされているのですが、実際には全検時の塗装で多くは灰色になっています。 灰色と言っても白黒写真では判別が難しいぐらいの明るい色調ですが、 「銀色」と言うのは苦しい、そんな色合いでした。 特急電車の屋根ははっきり「銀色」と言える色に塗装されていましたので、 客車の屋根を同じ銀色で塗装しなかった理由はよくわかりません。




 オユ10形の写真を見るとトラップが目立つのでトイレ、区分室、車掌室の下に追加してあります。 蒸気暖房のトラップを付けるのが標準仕様となってきました。 最近は色々と情報や資料が手に入るようになり、模型もどんどん細密化しています。 あまり拘ると手間が増えて整備が進まないので、実車の写真を見て目立つ部分の再現を優先するようにしています。 とは言ってもトイレの流し管や手ブレーキの引き棒は16番では難しいですね。


 窓の保護棒はプラだと太すぎるので、フジモデルのエッチング抜きに交換、 アルミの窓枠とともにウエザリングマスターを軽くまぶして艶を抑えています。



 旭川客貨車区の2500番台とするつもりだったのですが、 勘違いして「25」ではなく「20」を貼ってしまったので、旭川区唯一の0番台だった2031としました。 完成は令和2年(2020)7月のことでした。
(2021年8月 H・T)




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