オル30 11(1/80・16.5mm) トップページ   目次ページ



 客車ファンを自認していますが、17m級のオハ31系はあまり興味がありませんでした。 木造客車の鋼体化が終わるとすぐに17m車の淘汰が始まり、 事業用車しか残っていなかったことが一因のようです。 そんなことからMAXモデルのWルーフのスハ32系に続き、 ジュニア模型から発売になったオハ31系は購入の対象ではなかったのですが、 ひょんなことから手にすることとなり、オハ30に続く2両目の17m車が完成しました。

 
 手に入ったのはスニ36670形です。 最初は救援車にしようかと思ったのですが、 惰眠から目覚めてもらったシキ40とともに貨物列車の一員になれる配給車とすることにしました。 最後の配給車として広島に残っていたオル30 10をプロトタイプとし、 若干のアレンジを加えてオル30 11としましたが、 オル30形の0番台は1から10までで11番は存在しません。

プロトタイプとしたオル30 10は窓廻りの縦方向の寸法がスハ32系と同じに変更されており、 本来のオハ31系に比べて軽快な印象があります。
昭和55年2月28日  広島駅


 スニをオルにするには窓埋めが必要です。 幸いにもスニ36670はシル、ヘッダー間の窓横にはリベットがりませんので、 埋めた窓の仕上げも楽そうです。 が、油断大敵!サ−フェサー段階ではまずまずと思い塗装に進んだのですが、 ぶどう色2号を塗ってみたら窓埋めの跡がはっきり見えてしまいました。

 
 MAXモデルのスハ32系もジュニア模型のオハ31系も「素材を提供するのであとは作り手にお任せ」 というスタンスです。 デッキの手すり、サボ受け、妻板の縦樋、テールライトもキットには含まれていませんが、これは追加します。 縦樋には工房ひろの5004雨樋管押えを使いました。 ちょっと高価ですが、楽だし見栄えがいいので気に入っています。 また、窓ガラスは歪みが大きいので耐水ペーパーとコンパウンドで仕上げてあります。

 
 客車でありながら貨物列車に連結する配給車には貨車用の票差しが取付られています。 目立つように(?)、車票に見立ててコピー用紙を切って貼ってみました。 また、寒冷地の想定なので車掌室にはストーブの煙突をつけてみました。 が、オル30の0番台にはトイレがないので矛盾しているかな? 100番台がトイレ付なのですが、水タンク、検水コックが省略できるのが0番台のメリットです。 荷物ドア窓の保護棒はフジモデルのエッチング抜き塗装済みパーツですが、 色が鮮やか過ぎるのでタミヤのウエザリングマスターで色を抑えています。

 
 完成は令和2年6月でした。 自粛生活のおかげで製作期間が短くすみました。 (2020年10月 H・T)





トップページ    目次ページ